故女将(母)の体調不良で、私がここへ戻って来てから、8年が経ちました。
母を看取った後、祖母を看取るまでが私の仕事だと思って、ここまでやってきました。
祖母が息を引き取ったとき「ようやく終わった。」と、安堵したのが正直なところです。
葬儀を終えて、一ヶ月と少しの今日までの間。
家族で話し合い検討した結果、今年の秋の終わりを目処に、店仕舞いをさせていただこうという結論に至りました。
ポニーは、ここで仙人生活を。私は、下界に下りて社会復帰をしようと考えております。
商売を始めた当初、もの心ついたばかりの私にとって「おにいちゃん」だったお客さんが、いつしかお父ちゃんになり、おっちゃんになり…30年近くの時間が流れました。
家族のように、友人のように、深いお付き合いをさせていただいているお客様も多く、寂しい思いももちろんあるのですが、ここで一区切りつけさせていただきたいと思います。
これから閉店までは、リピーターのお客様を最優先に、これまで御世話になったお礼をお伝えしつつ、閉店の準備をしていく予定です。
一見さんのお客様をお断りすることもあるかと思いますが、ご理解のうえご了承ください。
3月11日。日本が大きく揺れた日。多くの人が、生きることと向き合った日。
私達もここから、新たな一歩を踏み出していきたいと思います。
取り急ぎ、ご報告まで。