知っていて損はない話。
昨日。新聞を読んでいて、目がとまった記事がありました。
「介護保険 末期ガンにも」「周知不足・認定スピード課題」
介護保険(1割負担で、介護用品の購買やレンタル、各種サービスが受けられます。)は、基本的に65才以上の高齢者が対象ですが、40才以上で「ガン末期」と診断された人も使うことができます。でも、そのことを知っている人が少なく、また認定に時間がかかりすぎるという記事でした。
この記事を読んで、ポニーと「皆同じ思いをしてるんだね。。。」と話しました。
亡くなった女将は、肺ガン末期。「ここにいても何も治療はできないので。」と、追い出されるように、大学病院を退院しました。その時には、自力で歩くこともままならないほど弱っていました。家で最期まで看てあげたいと思ってはいたけれど、不安もたくさんありました。
家にあるベットでは低すぎて、自分では立ち上がれません。歩けないので、キャスター付きのイスにのせて、トイレまで行きました。それでもどんどん弱っていって、さすがに限界。せめて車いすだけでも買おうと、介護用品のお店を訪れ、そこで初めて末期ガンにも介護保険が適用されることを知りました。「とりあえず、市役所に電話をしてみなさい。」そう教えられ、ようやく介護用ベットや車いすを借りられたのは、亡くなる一ヶ月前。その車いすに乗って外に出してあげられたのは1回だけでした。
もっと早くこのことを知っていたら、本人も私達も、どれだけ助かったかわかりません。
どうして、弱っていくことが分かっているのに、病院を退院する時点で、こういう制度があるということを教えてもらえないのか。不思議でなりません。
まるで、こうした制度があることを、気付かせないようにしているみたいです。
2人に1人がガンを患い、3人に1人がガンで亡くなると言われる時代です。
たぶん知っていて損はありません。ご参考まで。