元・亀遊館の日々

野麦峠スキー場・民宿亀遊館の旧HPの日記

● こぐまさん。

ススキの原っぱ。

きいろ。

あか。

キノコ採りに山へ行くと、「ワンワン」と犬の声。 そして「ギャー、ギャー」と、何かのケモノの叫び声が聞こえたかと思うと、すぐ目の前を犬に追われた黒い塊が走りぬけていきました。。。 子熊です。おそらく、まだ生まれて1年目の小さな熊さん。近くに母熊がいる可能性もあったので、すぐにその場を離れ、山を出ました。 林の入り口では、犬の飼い主のおじさんが「この辺りは動物が良く出る。」と、笑っています… 私達は、この時期、連日山を歩きますが、ケモノに出会うことはほとんどありません。 こちらが、存在を示しながら山を歩けば、ケモノ達が適度な距離を保ってくれるからです。それに、たいていの動物は夜行性で、昼間から人目につく場所をうろつく事はまずありません。 おじさんが「動物に良く会う」のは、野放しにした犬達がケモノの臭いを嗅ぎ付け、執拗に追い回す為、パニックになって逃げるケモノ達に「出会ってしまう」のです。 それは、とても危険なこと。 たいていの野生動物は、いきなり人間を襲うことはありませんが、パニックになっていれば、ふいに目の前に現れた人間に、襲いかかってしまう可能性が高くなります。今、キノコ採りで山を歩いている人は、たくさんいます。 今日、私達の目の前に飛び出してきた熊が、もっと大きな熊だったら…と思うと、とても怖いのです。。。 山に、犬を連れて行くことに、反対はしません。 でも、山で静かに暮らしている動物達の秩序を、むやみに乱す必要はありません。 そして、その秩序を乱すことは、結局、人間自身を傷つけることになります。 長くなりましたが、、、山を歩く方、皆に考えて欲しい事です。