5月28日 午前0時39分
亀遊館の名物女将 勝山速子 が永眠いたしました。
昨年の5月半ば、末期肺ガンであることが判明し、1年間療養を続けて参りました。
「もう、どうすることもできない」と言われても、決して絶望することなく前を向いて歩いてきましたが、さすがに疲れて一休みしたくなったようです。
ガンの最後はとても苦しむ方が多いと聞きますが、とても穏やかな、お昼寝の続きのような最期でした。
肉体的・物理的苦痛と拘束を解かれて、彼女はきっと本当に自由になれたのでしょう。
「これもまた、人生。」
そう言って、彼女は笑いながら、自由になった魂で、好きな場所を好きなように飛びまわっていると思います。
好奇心旺盛で、探求心が強く、どんな環境や状況も楽しみにかえ、たくさんの人に囲まれて、いつも大声で笑っている女将の姿を、皆様の心に留めておいていただけたら、嬉しいです。
女将を慕って下さった皆様、本当にありがとうございました。
そして、これからも亀遊館をよろしくお願いします。
女将の生き方を思う時、いつも思い出す言葉です。
山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆうべもよろし
種田山頭火