数ヶ月かけて青々と茂らせた葉を、赤や黄に美しく染めて。
それを一斉に振り落とす。
寒い冬を乗り越えるために、葉っぱはむしろ邪魔だから。
せっかく茂らせたから、手放すのはもったいない。
そんな迷いは持たずに。
自然はいつも。自分にとって必要なことを、見失うことはない。
だから。裸の木は、凛としてる。
思い切って、余分なものを手放してみたら。
その中に隠れていた、幹や枝が見えてくることもあるのかもしれない。
そしてそれは。思いの外、堂々として美しいのかもしれない。
そんなことを。ちらちら舞う雪を眺めながら思った今日でした。