何という美しい配色と調和であろう。
何という大胆奔放な発想と構図であろう。
長い進化の道程と、起伏に満ちた地史を背景に、小さな翅面の紋様は悠久無辺の大自然のドラマを私に語りかけてくる。小さな生き物の翅は、次々に難解な謎を投げかけてつきるところがない。 -田淵行男-
ずっと行きたいと思っていた展覧会。昨年、田淵行男の未発表の原画が大量に見つかったと、ニュースで聞いた時から楽しみにしていました。
蝶の細密画で構成された展覧会ですが、ただの細密画ではないし。奇をてらった「アート」でもない。
この人は、文章でも絵でも写真でも、真摯に対象と向き合う姿勢が伝わってきて、胸がぎゅーっとなる。
そう。浮ついてなくて、格好良い。
虫好きな方も、絵画好きな方も必見!!です。
お客は、私達しかいなくて貸切でしたが、もっと評価されて良い人だと思います。
8月5日まで。ぜひ、お近くにお越しのさいはご覧下さい。