元・亀遊館の日々

野麦峠スキー場・民宿亀遊館の旧HPの日記

きっと、どっちも正解。

古木を見ると、いつも思う。 この木は、どんな人の世の移り変わりを見てきたんだろうか。。。 黙って、同じ場所で、自分の周りが変わっていくのを、どんな思いで見ているんだろうか。。。 古木の持つ不思議な存在感は、そんな色々を静かに全て受け入れて生きてきた証なんだろう。 キャンセルをいただいたお客様から「申し訳ありません」とご丁寧な暖かいメールをいただきます。 家にいたって何もできない・・けど・・スキーという気分にもなれない・・・という、複雑な心境をどの方も書いて下さっています。 こんな時です。どうかお気になさらず、また状況が落ち着いてきたらゆったりとお出かけ下さい。 また、我々にとってスキーシーズンの収入は、生活を支える大きなものであることも事実です。 営業を続ける選択をしてくれたスキー場にも、来て下さるお客様にも、感謝の念が絶えません。 営業している以上、1人でも利用者が多い方が励みになる。 だから、私達は、毎日スキーに通います。 生き残った私達が、きちんと経済活動を行うことも、今後の復興に必ず役立ちます。 レジャー気分にはなれないという方も、「世間の目が痛いけど」とお出かけ下さる方も、どちらもあって良いのだと思います。どちらも、後ろめたさを感じたり、非難し合う必要はない。 他人事と思っている方はいません。どちらもが今回の被害に心を痛めながらの行動です。 後ろめたさを抱えるよりも、自分に選択肢が残されていることに感謝したいと思います。 明日は冷え込むようですね。 被災された方々が、一日も早く暖かい部屋、暖かいお布団でゆっくりと眠れる日が来ますように。。。