暗黒時代(高校時代)、学校をさぼってはこの場所にいた。
眼下の街をながめながら、
この街のどこかで今日も人が生まれ、死んでゆくのだなぁとぼんやり思っていた。
見える家、車、その一つ一つにそれぞれの人の人生があるのに。
それとは何の関係もなく自分が存在していることが、不思議でならなかった。
けれど。つまりそれは、自分の生死にかかわらず世界が動いているという確信。
ならば、好きなことをしよう。誰に何を言われても。自分の思うように生きよう。
そう決意した10代の終わり。
日々、無数の人とすれ違いながら、大なり小なり互いの人生がリンクし合う人と出会えるのは、思いの外少ないのではないか。
そう。奇跡的ですらある。
だから。大切なのだ。どの出会いも。
そんなことを。
ちょっと感傷に浸りながら思った梅雨入り前の晴天の1日でした。