元・亀遊館の日々

野麦峠スキー場・民宿亀遊館の旧HPの日記

絵かき虫。

虫がはっぱに絵を描く。

一番、細い場所で孵化して、はっぱの中をもぞもぞ移動。糞が線になっておもしろい。

こんな世界を教えてくれたのは、蛾の研究者・広渡先生。

羽根を広げてもわずか数ミリの、小さな小さな銀細工みたいな蛾の研究をされてます。

こちらに帰ってきた6年間で、とても感動したことを上げてみれば、間違いなくベスト3に入るだろうな・・・と思うのが、この小さな蛾。 初めて標本を見せてもらった時、なんてきれいなんだろう・・・と驚いた。 繊細な色と形。上等な白金みたいに品の良い輝きで、ずっと見てても飽きない。 「ケバケバしい色と形」という蛾の印象がガラッと変わった。 しかも、その蛾は葉っぱに潜り込んで成長する。その過程がなんとも面白い。 うちのお庭の葉っぱにも、いっぱいいることを教わって、葉っぱを見る目も変わった。 蚊と間違えそうな小さな虫、身近な植物、「いること」「あること」が当たり前で気にも留めないモノの中に、未知の世界が広がってる。。。 この小さな蛾の存在を知っただけで、見える世界が確実に変わる。 例え自由に身動きがとれなくても、実はとてつもなく広くて面白い世界に囲まれてるんだなぁと、実感。 同じ場所にずっといるから「退屈」なんて、世界を何も見ていない証拠だなぁ。と。 絵かき虫の葉っぱの写真、これからいっぱい撮ってみよう◎