今、使っている餅つき器は、30年以上前のもの。でも、まだまだちゃんと動きます。
子供の頃、年末になると祖母や母が、おもちをつくのをいつも隣で見ていました。つきたてを、「あちっ、あちっ。」となりながら、つまみ食いさせてもらうのが楽しかった。
薪ストーブの上では、コトコトと煮える黒豆の甘い香りがして・・・
こんな商売なので、いつも年末年始は忙しく、家族そろっておせちを囲むようことはできなかったけれど、そんな些細なことでも、新年を迎えるワクワク感は味わえました。
今、自分でおもちをついて黒豆を煮て、子供の頃を思い出し、ほんわりとした懐かしさを覚えます。だから、スーパーにずらっと並んだ、お正月料理を見ると、なんかちょっと寂しい。
家族で、おもちつきをするような余裕すらない世の中って、どうなんだろう。。。