今朝、新聞を読んでいると「11月17日は肺ガン撲滅デー」という広告が目にとまりました。
その文章を読みながら、女将が亡くなってからもう半年がたつのだなぁ…と思いました。
去年の今ごろ、暖かい日があると、女将と2人で写真の白樺のある辺りをよく散歩しました。
たくさんの「宿り木」に寄生されながら、決して枯れることのない白樺を見ながら、
「この木のように、生きていけたらいいね。」と話をしました。
「例え、身体の中にガンがあっても、この木のように共生していけたら良いのに・・・」と。
「せめて、あと2~3年、こうしてこの木を眺めていられたら良いのに・・・」と。
そんなことを思い出しながら、白樺を眺めていると、ふと隣で女将が、
「なかなか思い通りにいかないから、何十年も飽きずに生きていけるんじゃない。」と、飄々といつもの調子でそう言いながら、笑っている気がしました。